【プレスリリース】本格ミステリー短編映画製作!/愛知県蟹江町役場ふるさと振興課 


愛知県蟹江町では町出身で、江戸川乱歩のデビューを後押ししたことでも知られるミステリー作家・小酒井不木の作品を2020年から毎年ショートムービーとして製作・公開していますが、今回その最新作第5弾としてかにえフィルムコミッションと共同で制作した「躓く探偵」をYouTube公開しました。

 また、ここまでのショートムービー作品を紹介する30秒CMを11月3日よりYouTube広告として放映開始。これは、同時に蟹江町にある小酒井不木資料室(蟹江町歴史民俗資料館  内)への来場を促すもので、来場者には「探偵ノート」や「死体蝋燭LEDキャンドル」、「安死術ロゴ入り注射器型ボールペン」、「フボクくんアクリルスタンド」など、これまでに 制作したショートムービーや小酒井不木の関連グッズを先着順で配布するプレゼント企画の告知も兼ねています。

 日本ミステリー界の黎明期に活躍した「小酒井不木生誕の地」であり、「ミステリーのまち」でもある蟹江町・小酒井不木資料室へぜひご来場ください。

 【蟹江町・小酒井不木原作ショートムービーシリーズとは?】
 蟹江町では「20世紀少年」、「TRICK」、「SPEC」などで有名な映画監督・堤幸彦氏の協力を得て、
 2020年「死体蝋燭」、2021年「安死術」、2022年「網膜現像」、2023年「眠 り薬」と、現在までに4本の小説作品を映像化しています。
 今回は、昨年の謎解きイベントで原作小説を元に制作した出題映像が好評だったことから、追加撮影と再編集による大幅改定を行い、ショートムービー「躓く探偵」(原作大正15年 発表作品)として制作・公開しました。

 主演は、シリーズ第二弾「安死術」でも主演を務めた菅沼翔也(元・名古屋おもてなし武将隊・二代目豊臣秀吉)、そしてテレビアニメ「シキザクラ」などで声優としても活躍して いる野田雄大、イヲリなどが出演しています。


 【短編探偵小説『躓く探偵』について】
 大正15年夏。新米私立探偵・大久保豊は、事務所の裏手に住む悪徳資産家・原口真平が被害者となった密室殺人事件に挑み、これを見事に解決して見せる。しかし後日、事件を担当 した刑事・大山に呼び出された大久保は意外な事実を告げられ、物語は急展開していく...というミステリーサスペンスストーリー。ほぼ100年前である大正15年に発表された本 作は私立探偵が事件を解決するところから始まり、そこから思わぬ方向への展開を見せますが、現代の探偵小説にも同様のプロットが見られることから、その先駆性が垣間見える不 木初期の傑作短編小説です。本編は蟹江町役場公式YouTubeチャンネルにて公開中。

 【小酒井不木とは?】
 小酒井不木(こさかい ふぼく・1890(明治23年)~1929年(昭和4年)は蟹江町出身の医学者、翻訳家、作家。江戸川乱歩、横溝正史らとも交流を重ね、多くの作品を遺した日本 探偵小説界の草分けといえる人物。38歳の若さで急逝したものの、大正から昭和初期のわずか5年あまりの間に140以上の作品を執筆しました。日本初のSF小説と言われる「人工 心臓」や、「恋愛曲線」など、当時としては革新的な小説作品を多数世に送り出し、高い評価を得ています。しかしその作品群も、死後90年以上が経過した現在では多くが絶版・ パブリックドメインとなり、一部がインターネット上で読めるだけという状況になってしまっています。そこで蟹江町では時代の波に埋もれつつある不木の作品群にスポットを当て るべく、映画監督・堤幸彦氏の協力を得て、その作品をショートムービー として蘇らせる文化事業を展開しています。


〇お問合せ先
 かにえフィルムコミッション事務局(愛知県蟹江町役場ふるさと振興課内)
 電話:0567-95-1111
 Email:furusato@town.kanie.lg.jp

〇WEBサイトのURL
YouTube動画URL:https://youtu.be/l8C_wUry8wU