2020年(令和2年)10月14日、一般財団法人 刀剣ワールド財団からムック本「明智光秀と三英傑」が発売されました。
名古屋・東海地区ゆかりの戦国武将、明智光秀と三英傑(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)の出生の謎や愛刀に迫った1冊。登場する刀は、「名古屋刀剣ワールド」で出会える刀ばかりです。
新型コロナウィルス流行の影響で、名古屋刀剣博物館-メーハク「名古屋刀剣ワールド」の開館予定日は未定です。ぜひ先に「明智光秀と三英傑」をじっくり読んで、博物館の開館後には、ムック本に掲載されている日本刀に会いに来て頂きたいと思います。
■ムック本の内容
●巻頭特集 美濃で生まれた戦国時代の雄 名将・明智光秀
巻頭特集は、「名将・明智光秀」。明智光秀は、NHKの大河ドラマ「麒麟が来る」の主人公にもなっている戦国時代に大活躍した武将ですが、実は出自などの多くがよく分からないという謎の人物。ムック本「明智光秀と三英傑」では、出自とされる4つの説を詳しく紹介し、生誕地とされる岐阜県可児市、岐阜県大垣市、岐阜県瑞浪市、岐阜県山県市のそれぞれの遺構を取材。4つの土地を訪ね歩くことで、明智光秀の素顔に迫っています。
●第1章 明智光秀と三英傑、その生涯と日本刀
第1章は、明智光秀、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の一生と愛刀について、書かれています。特に注目したいのは、明智光秀の愛刀「刀 無銘 伝近景」(号:明智近景)。明智光秀の人生と同様に、銘が削りとられるという悲運の物語を背負った刀と言われています。また、見逃せないのは、博物館が所蔵する話題の国宝「短刀 銘 来国光」(名物:有楽来国光)。こちらは、織田信長の実弟「織田有楽斎」(織田長益)が愛刀とした刀です。その他、豊臣秀吉が所持した旧国宝「備州長船住長義」(名物大坂長義)や、徳川家康が所持した旧国宝「太刀 銘 備州長船住景光」についても、詳述されています。
●第2章 天下分け目の戦い 関ヶ原の合戦と名刀
第2章は、明智光秀と織田信長、豊臣秀吉が亡くなった後のこと。1600年(慶長5年)に、東軍総大将・徳川家康と西軍・石田三成の間で繰り広げられた「関ヶ原の合戦」について詳しく取り上げられています。覇者となったのは、もちろん、東軍・徳川家康。ここでは、関ヶ原の合戦で活躍した武将とその愛刀についてご紹介しています。覇者・東軍の武将として、本多忠政と愛刀の「短刀 銘 来国光」、池田輝政と愛刀の「太刀 銘 生安三年四月日 恒光」、井伊直政と愛刀「刀(金粉銘)弘行 琳雅(花押)」などを紹介。また、敗者・西軍の武将としては、石田三成の愛刀「薙刀 銘 丹波守吉道」、佐竹義宣の愛刀「刀 無銘 来国光」、上杉景勝の愛刀「太刀 銘 国宗」などを紹介しています。
●第3章 日本刀のルーツ 五箇伝を知る
「五箇伝」(ごかでん)とは、日本刀が制作された土地で培われた伝法のこと。江戸時代以前、日本刀の制作地は、たった5箇所のみでした。それは、大和伝、山城伝、備前伝、相州伝、美濃伝です。それぞれの伝法を財団所蔵の日本刀を紹介しながら解説しています。
●第4章 名古屋刀剣博物館所蔵 名刀コレクション
第4章では、名古屋刀剣博物館-メーハク「名古屋刀剣ワールド」が秘蔵する名刀を確認できます。名古屋刀剣博物館-メーハク「名古屋刀剣ワールド」が所蔵するのは、既出した国宝「短刀 銘 来国光」(名物:有楽来国光)だけではありません。宇和島藩・伊達家に伝来した重要美術品「刀 銘 備前国住長船忠光 延徳三年二月日」や豊臣秀吉の実弟「豊臣秀長」伝来の「太刀 銘 一」(吉岡一文字)。また、室町幕府・足利将軍家伝来の「太刀 銘 正恒」(古青江)など、数多くの名刀が揃っています。名刀そのものの魅力と共に、名刀にまつわる物語を知ることができます。
■ムック本の詳細情報
発売日:2020/10/14(水)
定価:1,200円(税抜)
企画監修:刀剣ワールド財団
歴史監修:小和田泰経
解説協力:(公益社団法人)日本美術刀剣保存協会
<名古屋刀剣博物館「名古屋刀剣ワールド」>
〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄3丁目35番43号
公式サイト:https://www.meihaku.jp
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