こちらの記事は私の知人の方からの呼びかけです。彼の行動や意志、今回の趣旨に共感しましたので応援の意味も含め、当サイトに掲載させていただきました。本人様より許可は得ています。
以下にその文書を記載します。
また、記事の最後にて元記事へのリンクを貼っておきますので、詳細はそちらからご確認願います。
[フィリピンへの食糧支援]
ご挨拶
こんにちは。林です。このページは僕を直接的に知る人達に向けてつくっていますが、そうでない人が見ることもあるかと思いますので、簡単に自己紹介をします。
僕は都内で IT 技術者をしています。嫁さんがフィリピン人で、家族は今フィリピンに居ます。
普段は3週間毎に都内とマニラを往復しているのですが、2月17日にマニラを発ってから未だ(4月30日現在)マニラには戻れていません。元々いったりきたりしているので家族と離れて過ごすことにはさほど抵抗ありませんでしたが、さすがに家族が恋しくなっています。末の娘はこの間に僕のことを「ダディ」と呼べるようになりました。子供の成長は早いですね。
このサイトの主旨
フィリピンでは新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、3月17日から首都マニラがあるルソン島全域で「[強化されたコミュニティ隔離措置(Enhanced Community Quarantine)]」(以下、ECQ)が実施されています。
これに伴いマニラ首都圏は外出禁止令が発令され、周辺の州との境界においても軍による検問が実施される、いわゆるロックダウン状態に入りました。
日本では日々各都道府県知事や総理大臣が「外出自粛」を要請していますが、フィリピンのロックダウンでは公共交通機関や一般企業は全て操業停止、1世帯に対して1枚配られる外出許可証を携帯しないで外出すると罰せられるなど、日本に比べて非常に厳しい措置が取られています。
そんな状況なので、現地の嫁さんに「何か不便なことはない?こんな時で物入りだろうから、生活費が足りなければ言ってね。」と伝えたら「うちは何の問題もないけど、周りの家庭がみんな困っている。ものすごくたくさんの人から”金を借りたい”と言われている。そういう人たちを支援できたらと思ってる。」と返されました。
金を貸すのは管理が面倒なので避けたい。じゃあということで食糧を配給するのはどうかという話になりました。フィリピンは裕福な国ではないのでほとんどの人に可処分所得や貯蓄はありません。ロックダウンで仕事がなくなればご飯を買うお金にすら事欠きます。なので現在フィリピンでは行政が食糧を配給しています。ただ、行政によっては配給量が充分ではなく、相当苦労している人たちがいます。
現地での配布活動自体に支障はないのですが、僕一人の支援ではたかが知れているので、この取り組みに対する協力を募ろうと考え、このページを作りました。
一言で言いますと「フィリピンで飢えている人たちに食糧を配給したいので金銭的な支援を募ります」です。
せっかくなので起案者の嫁さんに動画で喋ってもらいました。字幕をオンにして観てください。
食糧支援活動の説明
今説明している食糧支援活動は僕林個人の取り組みになります。以下のような特徴があります。
- 1世帯につき1週間分の食糧を配給します。(詳細は後述)
- 嫁さんの親族が住んでいて協力を仰げるため、配付先はマニラにあるアンティポロ市とパッシグ市を対象としています。※1
- 1地域250世帯、合計500世帯への配給を目標としています。(詳細は後述)
- 集まった支援金は全て食糧の購入に充てます。
- 交通費や梱包費など、食糧の購入以外にかかった費用は全て林が負担します。
- 計画していた日程までに支援金が目標まで届かなかったとしても、集まった支援金で食糧支援を行います。
- 支援に対する見返りは用意できていません。代わりと言ってはなんですが計画の進捗や活動の報告を随時行います。
- 2万円以上支援していただける方はご希望であれば2時間程度 IT 相談承ります。
- 本件は林個人の活動であって NPO や NGO といった団体での取り組みではありません。
- 計画は出来るだけ慎重に進めますが、予期しない出来事によって計画の内容が変わる可能性は充分にあります。
僕の Facebook の投稿を見ている人は知っているかもしれませんが、当初はアドバイスいただいてクラウドファンディングで支援を募ることを計画していましたが、条件面で折り合いがつかなかったのでこのようにして個人での活動として計画し直しました。計画内容や原稿の作成で非常に様々な方にご協力いただいたのに結局クラウドファンディング上で進めることができなかったのですが、この件については大変申し訳なく思っております。どのように表現するのが妥当なのかという知見が得られたので、この知見を活かすことで報いる事ができればと考えています。
5月7日追記
※1… パッシグ市のバランガイオフィスという行政の事務所が閉鎖したため配給活動を行う許可を得ることが難しくなったため、アンティポロ市のみとすることにしました。
食糧や配給の詳細
フィリピンは日本よりも物価が低く、大体日本円にして1,000円ちょいで1世帯辺り1週間分の食糧を購入できます。購入予定の食料品は以下を検討していますが、お米以外は短期間で大量に確保するのが難しい可能性があり、状況次第でお米だけ配給することになるかもしれません。
- お米 5キロ
- インスタントヌードル 5袋
- 缶詰 5缶
5月7日追記
大量調達が難しいので配給する食料品は**お米10キロ**だけとすることにしました。
配給対象の選定方法
選定するコストや不公平感が大きなリスクとなる可能性があるため、選定はしません。より貧困層が多い地域を優先しますが、**配れるところに配っていきます**。
当初は行政と連携して配給活動を行う予定でしたが、配給が足りていない地域があったりして行政に対するヘイトが高まっていることなどを受け、現地で配給活動に協力してくれる人に危害が加えられるおそれもあるため、今回の活動は**日本の有志が行う個人的な取り組みである**というかたちで進めることにしました。
配給方法
どこかに集まって門前で配付するというようなことはできませんので、まず Food stub という食糧引換券を配ります。翌日軒先に椅子やテーブルなどを出してもらい、その上に Food stub を置いといてもらいます。そして、配給を行う人は Food stub があるところに食糧を置いていきます。
配給時期
どのくらいの期間で集まるのか、そもそもとして目標額まで集まるのかわかりませんが、2週間程度を募集期間として設定しました。募集期間内でも目標金額に達した時点でフィリピンへの送金を開始します。
その際、募集終了期間までは募集を継続します。1回目の送金以降に集まった支援金は募集終了期間後に送金し、再度食糧配給を行います。
支援金の受付窓口
PayPal にマネープールを作成しました。1口1,000円となっています。上限は特に設けていません。1,000円は1世帯の食糧購入費用に相当します。10世帯を支援されたい場合は10,000円、100世帯を支援されたい場合は100,000円という具合に考えていただくとわかりやすいと思います。
支援いただくとマネープールにお名前が記載されますが、匿名でご支援いただくことも可能です。
PayPal のアカウントが必要なので、持っていない方はお手数ですが PayPal のアカウントを作成した上で支援のお手続きを進めてください。
マネープールへは下記リンクよりお進みください。
[フィリピンへの食糧支援]
ロックダウンによって収入が絶たれたフィリピンの人たちに食糧を支援するためのマネープールです。詳しくは下記リンクをご覧ください。
(Paypal口座:フィリピンの人たちに食糧を支援するためのマネープール)
もし、上記マネープールよりお手続きできない場合は、下記口座へお振込ください。
楽天銀行 ダンス支店 普通 4365079 ハヤシリョウ
お振込いただいた際は、お手数ですが
振込人名義、金額、日付
を林までお知らせください。
※ 支援金として区別するために確認が必要です。
5月7日、8日、9日追記
マネープールへの入金が難しいようで、銀行口座へのご入金が多くなっています。
下記に銀行口座へ送金いただいた支援金を記載します。
フィリピンの状況
日本語でのソースに乏しく状況は刻々と変化しているため、僕も全容を把握しているわけではありませんが、ECQ は現在もまだ継続中です。5月中旬までの延期が確定しましたが、いつどのように変わるかは不透明です。
フィリピンのようないわゆる低開発国と呼ばれる国家では、自国で医薬品を開発するような力はありませんし、医療機関も我々日本のような国に比べたら貧弱です。
とにかく感染が拡大しないよう人の動きを制限して国際的な解決策が出てくることを待つ籠城戦状態に見えます。ただ、[アジア開発銀行から5億ドルの融資を取り付けた](https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/04/bb6f76662582cfc3.html)など、長期的には明るい情報もあります。
食糧の配給が充分ではない地域では飢えた人たちによる行政への抗議集会が催されましたが、ECQ では集会は禁じられていますので警察当局に取り締まられるというような出来事が起きているくらいに逼迫しています。
謝辞
[Facebook に投稿したこちらのメッセージ](https://www.facebook.com/ryo88c/posts/10159392514967564)に端を発した今回の計画ですが、非常に多くの方に助けていただいて現在があります。
投稿直後、「せっかくだからクラウドファンディングでより多くの人に支援を募った方が良い」と提案してくださり、クラウドファンディング上でプロジェクトを成功させる戦略まで指導してくれた世永さん、初めてのクラウドファンディングで右も左もわからない僕に懇切丁寧に原稿の作成方法を指導してくれた CAMPFIRE の久保田さん、クラウドファンディング上で計画を進めていた際にプロジェクトの現地パートナーになっていただき、社会課題を解決するプロジェクトでの説明の仕方や原稿の草案!までいただいたソルト・パヤタスの井上さん、嫁さんの動画を翻訳してくれたりゅうちゃん、井上さんを紹介してくれた阿部さん、久保田さんを紹介してくれた大東さん、他にもたくさんの人にご協力いただいており、本当に感謝しています。
僕の動きが悪くて時間がかかってしまっていますが、計画の完遂を以て報いることができればと考えています。
継続的な支援について
今回の計画は単発で継続性はありません。しかしながらフィリピンではコロナウイルスなど関係なく支援を必要としている人たちが居ます。結婚して嫁さんが妊娠したことをきっかけに、フィリピンのことをもっと良く知ろうと思って貧困地域の人たちを支援している NGO が主催しているスタディツアーに参加したことがあるのですが、ゴミ山で金目のものを拾い集めて生活する10歳くらいの子供を目にしました。日本だとポケモンを集めるくらいの年頃です。
そういう境遇の子どもたちがいるということは知っていましたが、実際目の当たりにすると衝撃的というか、自分の思考回路に大きな変化が生じました。本題からそれるのでどのような変化があったかは書きませんが、その経験があってから出来る範囲で NGO や NPO に寄付をしています。
スタディツアーは正直言って娯楽的な面白さは皆無ですが、自分の人生において非常に重要な経験だったと感じています。働き盛りの方でスタディツアーを経験したことがないという人には特に参加を勧めたいです。
詳細はこちらより。
引用元
[フィリピンへの食糧支援]
https://www.notion.so/ba94d1e05de746518eb031ed2cee5a05
関連記事
[食糧の配給]
https://www.notion.so/9e3bf2f0b6584c55a5a176b82193bb46